Design Office in Whitianga, New Zealand

自分で家紋を作ってみよう

用意するものは「A4トレーシングペーパー3枚くらい(4分割する)」「鉛筆」「消しゴム」「セロテープ」、そして家紋枠の画像をコチラからダウンロードしてプリントしてください。

 

1.モチーフを決める※既に決まっている場合は次の手順に進んでください。
モチーフの数は1個~3個くらいが好ましいです。思い入れのある植物やモノ、動物、何でもモチーフにすることが出来ます。何も思い浮かばない場合は、家紋にどのような意味や願いを込めたいか書き出してみましょう。例えば、

・家族の健康
・友情を大切に
・女性らしい優しさ
・たくましさ
・商売繁盛
・子孫繁栄
・清廉潔白
・頭脳明晰
・快活
・賢明
・栄光

など。

次に、その意味合いにあうモチーフを考えていきます。例えば、家族の健康だったら

個人的にイメージするのは健康的な「太陽」
個人的なイメージというのは本人だけが理解できる意味で、他人にはわからないもの。ひとつ小話。その昔、戦(いくさ)前の宴の際に、とある武将の盃の中に桜の花びらが一枚ひらひらぽとん。その後の戦で大勝利を収めたことで記念に桜の家紋を作り、桜には「戦いでの勝利」という意味を込めたそうな。というわけで、自分もしくは自分の家族だけに通ずる意味というわけです。

日本の花言葉から「コリウス」
花言葉は国や地方、花の色などによっても意味が変わって来るので、思い入れのある国の花言葉を取り入れてみるのも良いと思います。

昔からの縁起物「達磨」
日本の縁起物は数多くあります。今は縁起物に特化した書籍もあり、ネットでも調べられるので、そこから自分にあったものを探し出す作業も面白いと思います。

古来の家紋モチーフから「梅」
日本古来の家紋には全て意味が込められています。梅は厳しい寒さに耐え、春一番、雪解けの時期に花を咲かせることから「早い才能の開花」「逆境に強い」という意味と、薬として使われてたことから「家族の健康」「長寿」という意味も同時に持ちます。家紋が持つ意味と花言葉はリンクしません。

 

2.トレーシングペーパーのセット
ダウンロード、プリントアウトした用紙のお好きな枠の上にトレーシングペーパーを乗せ、テープでとめます。

 

3.デザイン・配置決め
下の図のようにモチーフのだいたいの位置を決め印をつけます。実際にある家紋を参考にするのが一番イメージが湧きやすいです。

 

※伝統的な家紋を参考にした、モチーフを複数個入れる場合の配置例。

 

基本的に上部にメインのモチーフを持って来て上部中央を割らないようにする場合が多い。

しかし、上部中央を割る家紋も存在する。これについて特に法的な決まりはありません。

 

4.モチーフの参考画像の用意
描きたい構図に合うような画像を用意する。一番好ましいのは、実際にそのモチーフの写真を自分で撮りにいくことですが不可能な場合は図鑑やインターネットなどから探します。写真ではなく、イラストやマーク状になったデザイン、既存のキャラクター等を参考にするとそのデザインに似たものが出来る可能性があるので避けましょう。

 

5.細かく描く
位置決めしたトレーシングペーパーの上に更にペーパーを重ねてテープでとめます。

透けて見える位置を目安に、初めは細かく描写していきます。気長にいきましょう。

完成したらその上に更にトレーシングペーパーを重ねてテープでとめます。

 

6.イラストを簡略化
葉っぱの葉脈、動物の毛、しわの本数などを減らしたりしながら2枚目のトレーシングペーパーに描き込んでいきます。ある程度描けたら1枚目のトレーシングペーパーは取り除きます。

更にシンプルにしたい場合はトレーシングペーパーをどんどん重ね(都度、一番下のペーパーを取り外す)余分なラインを消していきます。
簡略化の例。

 

7.塗り部分を決める
色を付けたい部分を塗っていきます。体と足の境目にラインを入れたい場合や、毛やしわなどのラインを入れたい場合、この画像のようにして塗っていきます。細かいデザインだとかなり大変な作業になります。

 

8.完成

パソコンに取り込みイラストレーターソフトでトレース・データ化すれば様々なものに加工するときに便利です。(例:Tシャツ、バッグ、ノベルティーグッズ、名刺、墓石等)

 

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